Dance Chance Romance

生きていれば色々ある。結局みんな孤独で、別の人間だから決して1つにはなれない。何度も1つになれるんじゃないかと期待して、なれなくて、ちくしょ〜って泣きそうになることの繰り返しだ。

 


だけど、その過程ってすごく美しい。キラキラしている。大きな光のようなものに照らされながら、みんなそれぞれ自分なりの踊りをしている。その姿は誰がなんと言おうと最高だ。最悪だけど最高な時間たち。今だけは全て大丈夫だと思える祝祭のようなひととき。すぐ忘れちゃうひととき。でもその時の煌めきはずっと忘れられなくて、その美しさと再び出会うために生きてしまう。苦しみと輝きの比率間違えてない?みたいなことばかりでも、なんでだろう、美しい輝きに魅せられてしまう。生ってこんなに素晴らしいのか!という大きな光。それは目の前にどっかーんと現れることもあれば、振り返った時に思わず息を呑む絶景のことだったりもする。

 


そう、私は祝いたいのだ。今までの全てと、これからの何もかもを祝いたい。未来にずっと驚かされていたいし、過去の全てに感謝と愛を抱きたい。「Thank u, next」の質感。

 


反省も後悔もあるけれど、実は必要ない。過去はいつだって未来が抱えている。つまり、変容可能なのだ。弱さは強さに変わり、悲しみは強い愛に変わっていく。涙はいつか雨に変わり、雨は乾いた大地、心を潤す。曖昧さの中にもリズムはある。静寂とビートの狭間で泣いたり笑ったりして、眼差しが交差するその幸福に嘘はない。と信じている。心から!

 


全てを肯定できるとは思っていない。それはきっと夢だ。でも、少しでも世界は変えられると思っている。だって、憂鬱だった頃より今の方が私は世界が楽しいと思えているから。結局、世間も世界も社会も地域も全て幻想だ。共同幻想に首を絞められている。もういいよ。俺が生きているのは俺の認識できる”セカイ”だから。その外への想像力を失いたくはないけれど、それでも、俺は俺の世界を愛したいし、より光の方へ進みたいし、光より先の未来、最果てが見たい!

 


色んなビート、リリック、小説の一節、友達がふとこぼした言葉、表情、忘れられない空の形によって私ができている。様々な美しさによって私が私たらしめられている。その中でも、なんでだろう、眼差しはとても私を生かしてくれている。愛情と憐憫に満たされた眼差し、ワクワクを共有してくれようとして投げられる眼差し、呆れ果てながら一緒に楽しんでくれる眼差し。その眼差しによって私は私を認められるし、愛せている。できるだけ精一杯に相手のことを考えて、その人にとって気持ちいい言葉と眼差しを差し出してあげたい。それが自分にとって心から幸福に感じるから。

 


映画みたいな美しさ。それは儚さなのかもしれない。この美しさは有限で、愛しても愛されても終わりがいつか訪れることにビクビクしているのかもしれない。でも、知らない。出会ったことや教わったことは一生消えないし、美しさを感じたその一瞬の尊さは誰にも汚す権利なんてない。ずっと祈りたい。そして祝いたい。揺らぎの中で涙を流したり、今ここで死んでも良いなってくらいの幸福に満たされたり、夢中で踊ったりしていたい。

 

https://youtu.be/be37-T72DNk